ITO BINDERYのDrawing Padには、表紙がありません。
はじめて手に取った方から、「なぜ表紙がないのですか?」と聞かれることがあります。
一般的なノートやスケッチブックには、中身を保護するための表紙があります。けれど、Drawing Padは少し違います。
私たちは、「書く」という行為にすぐに入れることを大切にしています。
Drawing Padは、もともと「クリエイターのための道具をつくろう」という考えから生まれました。

表紙をめくることなく、すぐに仕事に取りかかれること。そして、
描く。 切り離す。 ファイルする。
その一連の動作を、できるだけリズミカルに行えることを目指しました。
表紙をめくるという一手間さえも、描くことのリズムを少しだけ止めてしまう。
そうした考えを重ねながら形になっていきました。

Drawing Padの台紙には、ダンボール古紙を原料とした再生ボール紙を使用しています。
しっかりとした厚みがあり、手に持っても、膝の上でも、安定して書くことができます。
そのため、表紙がなくても、自然に使うことができます。また、ヘッダー部分にはマイクロミシン加工を施しています。
書き終えた後、最後の一枚まできれいに切り離すことができる。


以前、店舗に来られた方が、Drawing Padに書き留めたものを切り離して保管し、ある程度たまったタイミングで見返している、という話をしてくださいました。
表紙がないことで、思いついたことをそのままどんどん書き留めていける。そうすることで、考えがどのようにまとまっていったのか。どのような流れで形になっていったのかを、あとから振り返ることができるのだそうです。
また、積み重なった紙を見ることで、「ここまで進めることができた」という実感につながるとも話されていました。
使う中でのストレスをできるだけ減らすことも、私たちが大切にしていることの一つです。
無駄なものを足すのではなく、必要な機能を丁寧に整える。
Drawing Padは、そうした考え方から生まれています。
表紙がないことは、削ぎ落とした結果ではなく、「書く」という行為を考えたときにたどり着いた形です。
手に取って、すぐに書き始められる。
その自然な流れを、私たちは大切にしています。
