Vol.5 ものづくりの相棒

何か物を作り上げたい時、道具を使用している方は多いのではないでしょうか?
ITO BINDERYの商品や製品も様々な道具や機械を使用して製造しています。
今回はそんな道具や機械の一部をご紹介します。


まずは「断裁機」という機械

何枚何百枚(MemoBlockは350枚!)にも重なった紙を真っ直ぐ断裁する
ITO BINDERYにはなくてはならない機械の一つです。
この断裁機は約20年間使用しています。
最大で何枚の厚みの紙が切れるのかをスタッフに尋ねてみたところ「紙の厚さにもよりますが、MemoBlockと同じ紙だと500~600枚くらいは切れますよ」との答え。

想像してみてください。折った紙や重ねた紙を真っ直ぐ切り離すのは難しい… 驚きとワクワクが交錯しました。断裁機には、約1mの包丁とクランプ(紙押さえ板)がついています。通常2トンの力で紙を抑え、斜めに包丁が下りて紙を切り落とします。包丁を利用する時と同じ原理で、カットする面になるべく負荷がかからず切り離せるようにするためです。

コンマ何ミリ単位までを追求し、私たちの製品は生まれていきます。


大きな機械の次は小さな道具
「刷毛」

刷毛は糊を塗布していくのに使用されています。
丁寧に
何度も何度も繰り返し塗布していきます。
特にメモブロックの断面はツルっと鏡のような艶めきを帯びていきます。
滑らかな断面に仕上がるのは決して容易ではありません。乾き具合や紙質を見極めながら塗布していくのはなかなか難しい。職人技が光っています。
刷毛はほとんどの商品で使用しています。どの箇所にどうやって使用されているのか?
みなさん商品をご覧いただきイメージしてみてくださいね。


そして
「ナイフ」

切り離す時に使用しています。
こちらのナイフは程よい角度と切り心地を調整しながら、研磨して使用しています。
以前は、お食事に使用する道具のナイフ(グリップの彫刻はその頃の面影があります)、今は、切り離し専用のなくてはならない道具にとなりました。
何を切り離すのか?はお店にいらっしゃいますと、窓の向こうに答えが見えるかもしれません。

他にもまだまだ道具や機械はあるわけですが、何れも日々の手入れは大切にし、少しずつカスタマイズしていきながら使い続けています。
いつも同じ場所にある。当たり前のようですが、その存在や意味は大きく、私たち自身が整えられていくヒントになっているのかもしれません。

TM.

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