掌に収まる細長いノート「Note Piece」。
84×175mm という寸法は、海外の方には少し珍しく映るかもしれません。しかしこのサイズは、持ち運びやすさと書きやすさの両立を意識して生まれたものです。男性の手にも心地よく収まり、鞄やポケットにもすっと収められる。携行する道具としての確かな実用性を備えています。

表紙には落ち着いたネイビーのクロス紙を使用。シンプルで無駄のないデザインは、どのような場面にも自然に馴染みます。内部には黒い台紙が差し込まれており、机がなくても手に持ったまま安定して書ける仕様。こうした工夫の一つひとつに、製本所ならではの視点が息づいています。
本文には「嵩高紙」を使用。軽やかでふんわりとした厚みを持ちながら、筆記時には心地よい抵抗感を与え、インクの発色も鮮やかに。紙に触れ、書き込むたびに、道具としての確かさと楽しさを感じていただけるはずです。

本文のデザインは二種類。
Line:10mm間隔で配置された5本のライン。縦書きにも横書きにも対応し、思考を限定せず自由に表現できます。
Grid:紙面全体に広がる 5mm 方眼。余白を設けず端までびっしりと書き込めるため、細やかなスケッチや細密な記録にも適しています。

サイズ 84 x 175mm
表紙 クロス紙(ネイビー)
本文 嵩高紙 64kg/㎡ 50枚
加工 天糊
贈り物に添える一筆箋として、あるいは菓子を載せる懐紙のように。日常に取り入れてきた柔軟な使い方が、このNote Pieceにも息づいています。便箋にもスケッチにも、そしてちょっとした記録にも。自由な発想で、生活のあらゆる場面に馴染む存在です。



「Note Piece」は、日本の製本技術と素材へのこだわり、そして紙文化のしなやかさから生まれた小さなノートです。
そのシンプルな佇まいは、使う人の暮らしに寄り添い、手に取るたびに小さな“気づき“や“ひらめき”をもたらしてくれるでしょう。
TM